2026.09.03 | 助成金活用

eラーニングは助成金でどこまで対象?対面・オンラインとの違い

「AI研修をeラーニングで受けさせたいが、助成金は使えるのか」という質問は、人事・DX推進のご担当者から非常によくいただきます。

結論からお伝えすると、eラーニングも人材開発支援助成金(事業展開等リスキリングコース)の対象になります。ただし、対面やZoomなどのリアルタイム研修と比べて助成の中身が大きく異なり、経費助成のみ・限度額一律15万円(中小企業)・年度1回までといった制約があります。助成金の効率だけで見ると、リアルタイム型のほうが有利になるケースが多いのが実情です。

この記事では、受講形式3種(対面/オンラインリアルタイム/eラーニング)で助成金の扱いがどう違うのかを整理し、自社に合った形式の選び方まで解説します。

受講形式は3種類。助成金の扱いはここで分かれる

AI研修の受講形式は、大きく次の3つに分けられます。

  1. 対面(オフライン)研修: 講師が会場や自社に出向いて実施する形式
  2. オンラインリアルタイム研修: Zoomなどで講師とリアルタイムにつながる形式
  3. eラーニング: LMS(学習管理システム)等で録画教材を各自のペースで受講する形式

人材開発支援助成金の制度上、重要なのは「リアルタイムかどうか」です。対面とZoom研修は、制度上はどちらも通常の訓練として同じ扱いを受けます。一方、eラーニング・通信制の訓練は別枠の扱いとなり、助成の内容が大きく制限されます。

「オンラインだから助成が減る」のではなく、「リアルタイムでないから助成が減る」という整理を押さえておくと、形式選びで迷いにくくなります。

eラーニングの助成金は「経費助成のみ・上限15万円」

eラーニング・通信制の訓練に適用される制約を整理すると、次のとおりです。

項目 eラーニング・通信制の扱い
経費助成率 中小企業75%/大企業60%(リアルタイム型と同じ)
経費助成の限度額 訓練時間にかかわらず一律 中小15万円/大企業10万円
賃金助成 なし
設備投資加算 対象外
同一労働者の受講回数 年度1回まで(2026年8月3日改正)
定額制サービスの場合 受講者1人あたり10時間以上が必須(2026年4月8日改正)

ポイントを順に見ていきます。

経費助成率そのものは同じです。 中小企業なら受講料の75%が助成される点は、対面・Zoomと変わりません。

しかし限度額が大きく異なります。 リアルタイム型の訓練は、訓練時間に応じて1人1訓練あたり中小企業で30万〜50万円まで限度額が上がります。一方、eラーニングは訓練時間にかかわらず一律15万円(中小企業。大企業は10万円)です。たとえば受講料が高額な本格的コースの場合、75%を掛けた金額が15万円を超えた分は助成されません。

賃金助成が付きません。 リアルタイム型なら受講時間に応じて1人1時間あたり1,000円(中小企業。大企業は500円)の賃金助成がありますが、eラーニングはゼロです。

設備投資加算の対象外です。 2026年4月に新設された設備投資加算(中小企業限定、導入費用の50%、1人15万円・10人以上は150万円が上限)は、eラーニング訓練には適用されません。

年度1回までの回数制限があります。 2026年8月3日の改正で、同一労働者のeラーニング受講は年度1回までに制限されました(リアルタイム型を含む訓練全体でも年度3回まで)。

対面・Zoom研修なら「賃金助成1,000円/時」が上乗せされる

リアルタイム型(対面・Zoom)とeラーニングの違いを一覧にすると、次のようになります。

項目 対面・オンラインリアルタイム eラーニング・通信制
経費助成率(中小) 75% 75%
経費助成の限度額(中小・1人1訓練) 30万〜50万円(訓練時間で変動) 一律15万円
賃金助成(中小) 1,000円/時 なし
設備投資加算(中小限定) 対象 対象外
同一労働者の年度内受講 訓練全体で3回まで 1回まで

数字で見ると差は明確です。たとえば当社の「AI DX研修 for Enterprise」(受講料40万円/人・約12時間)をリアルタイム形式で受講した場合、経費助成は40万円×75%=30万円(10〜100時間未満の上限30万円に一致)、さらに賃金助成が1,000円×12時間=1.2万円付き、実質負担は約8.8万円まで下がります。

同じ内容をeラーニング形式で受講すると、経費助成は限度額の15万円で頭打ちになり、賃金助成もありません。「同じ研修・同じ助成率でも、形式の選択だけで受け取れる金額が大きく変わる」のがこの制度の特徴です。

なお、定額制のeラーニングサービス(サブスク型)を使う場合は、2026年4月8日の改正により受講者1人あたり10時間以上の受講が必須となりました。「契約したものの数時間しか視聴していない」という状態では対象になりませんので、受講管理までセットで設計する必要があります。

それでもeラーニングが向くケースはある

助成金の効率だけを見ればリアルタイム型が有利、というのが実務的な結論です。ただし、eラーニングが合理的な選択になるケースも確かにあります。

逆に、AIを業務で使いこなせる人材を本格的に育てたい、助成金を最大限活用して負担を抑えたい、という目的であれば、リアルタイム型を軸に据えるほうが理にかなっています。

形式の組み合わせという選択肢

実務では「どちらか一方」ではなく、組み合わせる設計も有効です。

なお、どの形式でも助成対象になるには、10時間以上のOFF-JT(業務と区別した訓練)であること、事業展開・DX化等の3類型のいずれかに該当することなど、共通の要件を満たす必要があります。また、2026年8月3日の改正で、汎用的なプロンプト学習は対象外・営業向け提案書作成訓練のような業務直結型は対象、という線引きが明確になりました。形式の前に、まず研修内容が要件を満たすかの確認が先です。

よくある質問

Q1. Zoom研修は「オンラインだからeラーニング扱い」になりませんか

なりません。Zoomなどで講師とリアルタイムにつながる研修は、制度上は対面と同じ通常の訓練として扱われ、賃金助成(中小企業1,000円/時)や訓練時間に応じた限度額(中小30万〜50万円)が適用されます。eラーニング扱いになるのは、録画教材を各自視聴する形式や通信制の訓練です。

Q2. eラーニングでも助成率は下がらないのですか

助成率自体は下がりません。中小企業75%・大企業60%はリアルタイム型と同じです。違うのは、限度額が一律15万円(中小)に抑えられること、賃金助成が付かないこと、設備投資加算の対象外であること、年度1回までという回数制限です。

Q3. 定額制(サブスク型)のeラーニングも対象になりますか

対象になり得ますが、2026年4月8日の改正で受講者1人あたり10時間以上の受講が必須になりました。受講時間の管理・証明ができる体制を整えたうえで活用してください。

Q4. eラーニングとリアルタイム研修を同じ年度に両方受けさせられますか

同一労働者の年度内受講は訓練全体で3回まで、うちeラーニングは1回までです(2026年8月3日改正)。この範囲内であれば組み合わせは可能です。なお、支給決定は各都道府県労働局の審査によりますので、計画段階で最寄りの労働局に確認することをおすすめします。

まとめ

AI研修の形式選びから助成金申請まで、無料でサポートします

リーフェイ株式会社の「AI DX研修 for Enterprise」は、オンライン(Zoom)・対面・eラーニング(LMS)の3形式に対応した法人向けAI研修です。AI×営業/AI×SNSマーケティング/AI×バックオフィスの職種別3コースで、業務に直結する内容のため、2026年8月改正後も助成金の対象となる設計です。

受講料40万円(税込)/人・約12時間の研修が、助成金適用により実質約8.8万円(78%オフ)。1,000名以上の育成実績・法人研修導入100社以上の経験をもとに、複雑な助成金の申請サポートも無料で行っています。

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※支給決定は各都道府県労働局の審査によります。
※本記事は2026年8月時点の情報です。最新の要件は厚生労働省の公式情報をご確認ください。

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